ジャガイモの栽培方法
ジャガイモは、北海道のような冷涼な場所に適した作物ですので、我が家でも力を入れて栽培しています。ここ数年、
様々な色の新しい品種が用意に手に入るようになってきて、栽培すること自体がとても楽しいです。
有機栽培の基本は、自分の畑で前の年に採った種を蒔くことらしいのでジャガイモも前の年のものを使うのですが、新しい品種や、
良い種芋が残らなかった品種については園芸店で種芋を購入してきます。
今年の最新品種も購入しました。
どちらも北海道で開発された品種で、アントシアニンが多く含まれている健康志向の方むけの品種です。
これらは、なかなかスーパーで流通しないので、家庭菜園で作るのが一番です。
これは、収穫の秋が楽しみです!
上の写真は、昨年収穫した男爵いもの残りです。
食べ切れなくて春になり芽が出てしまいました。
これらの中から大きなイモを探して種芋にします。
こちらは、昨年のメークイン。
こちらは、キタムラサキとレッドムーン。
メークインの中から大きくて元気の良さそうなイモを選びます。
もやしのように伸びてしまった芽は、取ってしまいます。
特に、一ヵ所にたくさん芽が出る部分があり、そこの芽は全て掻き取ります。
ジャガイモには、たくさんの芽が出る場所がありますが、これらから全て芽が出てしまうと良くありません。
ひとつの芽が、ひとつの株に成長します。
複数の株が隣接すると成長が阻害されますので、基本的に2~3個の芽を残して、他の芽は、掻き取るようにします。
大きなイモなら、切って数個に分けるのですが、経験上、イモが腐って芽が出ない確率が上がるので、私の場合は、
種芋もたくさんあることから、基本的には、イモを切らないで植え付けしています。そのためにも不要な芽は取り除く必要があるのです。
こちらは、種芋を購入したノーザンルビー。
480円で6個しか入っていなかったので、大きなイモだけ半分にして、作付け数を増やすことにしました。
ナイフで半分に切ります。
※イモを複数に分ける場合は、
大きな芽がそれぞれ切り分けた部分に残るように切りましょう。
切り口から、腐敗菌が入らないようにするために、灰や石灰をまぶします。
今回は、石灰を使います。
切り口を石灰に押し当てます。
これで大丈夫!
種芋の準備が完了しました!
耕して、堆肥や有機肥料を混ぜてから2週間以上経った状態の畑に植え付けます。耕してから2週間以上経つと、
土の表面に雑草の種が飛んできて落ちていますので、レーキなどでサーッと表面をなぞるようにして表面の土を混ぜ込みますと、
初期の雑草の発生を抑えることができます。
畑は、“うね”などを作らず、平らの状態でOKです。
これから使う道具ですが、この“ホー”があるととても便利です。
雑草取りにも活躍しますので、ぜひ1本ご用意ください。
ホームセンターなどで入手できます。
このホーを使って、10~15cmほどの深さの穴を掘ります。
タテに、30cm間隔でどんどん穴を掘っていきます。
隣の列は、互い違いになるように穴半個分ずらして同じように穴を掘っていきます。列同士の間隔は、45cmくらいにします。
2列が1組で、作業用の通路として。
少し歩ける幅をとって同じようにまた2列穴を掘っていきます。畑の作付け面積に合わせてこれを繰り返します。
種芋をそれぞれの穴の中央部分に置きます。
【重要】このとき、芽を上にして置くようにします。
こんな感じです。
全ての穴に種芋を置いたら、次は土かけです。
ホーを使って、掘ったときに寄せていた土を穴に戻してやります。
サーッて感じで、どんどん穴を埋めて平らに戻します。
このとき、種芋の上に10cmくらいの土がかぶさるようにします。
この深さが、非常に重要です!
種芋の植え付け完了です。
あとは、発芽を待ちます。
天候にもよりますが、植え付けから10日くらいで発芽します。
種芋の植えつけ後、10日くらいで発芽します。
品種によって、多少誤差が出てきます。
芽が10cmくらいに伸びてきたら、1つの種芋から出ている芽の中で、強そうな勢いのある芽を1~2本だけ残して、後は、
引っ張って抜き取ります。
これを「芽かき」といいいます。
※1つの芽が1つの株となるので、1ヶ所にたくさんの株が密集していると、
大きなイモが採れなくなります。そのために、芽かきは非常に重要です。
上の写真は、4本の芽が出ています。
このうち大きく育っている1~2本だけを残して、引き抜きます。
芽かきすると、上の写真のようにすっきりとなります。
これでひとつの株に良く日が当たり、大きく成長できます。
そして、「ホー」を使って、列の両サイドから土を寄せて根元を盛り上げます。
これを「土寄せ」といい、種芋の深さを深くしていき、イモが丁度良い大きさで多く収穫できるように調節します。
3~4週間後にもう一回行います。
※種芋の深さが15cm程度が理想的だといわれています。
土寄せすると、周囲の雑草が生えにくくなります。
農薬などを使わなくても、除草が出来るのです。
野菜作りの本では、ジャガイモの花のつぼみが出てきたら追肥することと書かれていますが、我が家では追肥なんてしたことがありません。
それでも良いサイズの美味しいイモが収穫できます。それも有機肥料のお陰かなと思います。
良いジャガイモを作る秘訣は、茎と葉を大きく成長させることだそうです。
我が家の家庭菜園のジャガイモは、子供の身長よりも高く成長します。
たくさん葉がつくと、光合成がたくさん行われて、そこで出来たでんぷんが、イモに蓄えられるので、
でんぷんを生産する葉が多い方が良いのです。
<豆知識>
ジャガイモは、気温が30度を超えると茎や葉が枯れはじめます。
そのため、なるべく早めに種芋を植え付けて、暑い季節になる前に、充分茎や葉を大きく成長させるようにしましょう。
花が咲く頃には、周囲は雑草が生える余地などないくらいにジャガイモの茎と葉が成長します。
ジャガイモの種類によって、花の色が違います。
メークインは白で、男爵は薄紫、イモ自体も紫色のキタムラサキの花は、美しい紫色です。
ジャガイモは観賞用の花としても充分価値があると思います。
ジャガイモの栽培は、2回の土寄せ以外ほとんどする必要がありません。
あとは、収穫を待つのみです。
花が咲いて2~3週間後には、新ジャガを収穫することが出来ます。
必要な分だけ都度掘り出して、残りは、葉が枯れるまで待ってイモを充実させましょう。
ジャガイモの花が咲いてから2~3週間後から、新ジャガの収穫が可能です。
まだ暑いお盆の時期に、新ジャガが食べられます。
イモに傷をつけないように、うねの両側から剣先スコップを突き刺して、土を起こします。
ゆっくりと剣先スコップを傾けていくと、土と一緒にジャガイモが持ち上がってきます。
あとは、茎を引っ張り、手で土の中を掘り出すと、ごろごろとジャガイモが出てきます。
紫色のジャガイモも収穫できました!
新ジャガの収穫を祝って、ダッチオーブンでスープカレーを作りました。
ちなみに、ここに入っている豆やトウモロコシ、ミニトマトは、家庭菜園で収穫したものです。
みなさんも、収穫を楽しみましょう!
スープカレーのレシピの詳細は、こちら。
葉が枯れたら、ジャガイモの収穫です。
<豆知識>
ジャガイモは、きちんと乾かしてから保存しなくては腐ってしまいますので、収穫は、晴れた日に行いましょう。
イモに傷をつけないように、うねの両側から剣先スコップを突き刺して、土を起こし、ゆっくりと剣先スコップを傾けていくと、
土と一緒にジャガイモが持ち上がってきます。その後で、手で土の中を掘り出すと、ごろごろとジャガイモが出てきます。
さて、葉が枯れるのは、8月下旬なのですが、ここ数年我が家では、なるべく寒くなってから収穫するようにしています。
長期保存を考えると、残暑の残る初秋に収穫するとジャガイモの鮮度が落ちそうな気がするからです。
ぜひ、子供たちにも収穫の喜びを教えてあげましょう。
1株で、これだけのイモが採れることもあります。
たくさん採れました。
こんな大きなジャガイモも採れましたよ!
良いイモがたくさん収穫出来た年は、本当に嬉しいものです。
いろいろな種類のカラフルなジャガイモが採れたので、料理が楽しみです!
1か月分くらいのジャガイモは、土に40~50cmくらいの穴を掘って、埋めます。こうすると、掘り出したイモと違い、
より鮮度を保って保存することが出来ます。
ジャガイモの保存方法の詳細は、こちら。
3カゴ分のジャガイモが収穫できました。
日に当てて、両面きちんと乾かしてから、保存しましょう。濡れたままだと腐ってしまいますよ!
カゴに入れて冬でも氷点下にならない、涼しい場所に保存しましょう。
翌年の春になると芽が出てきますので、それまでの期間は、食べられます。
ちなみに、いろいろな種類のカラフルな自家栽培のジャガイモをセットにして、郵パックのダンボールに入れると立派な贈答品になります。
何といっても有機無農薬栽培ですから!
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