トマトは、酸性に強いのですが、好石灰植物なので、石灰や苦土が必要です。
そのため、2週間前までに肥料と石灰を混ぜて土になじませておきます。
雑草の種が表面で発芽しかかっていますので、土の表面をホーなどでサーッと撫ぜて雑草を退治します。
それと同時に土を平らにならします。
そして、その上を黒いビニールマルチで被います。
こうすることで、雑草が生えなくなると同時に、寒冷地の場合は、地温を上昇させ発育を促進します。
黒いビニールマルチに、瞬間的に、バーナーの火を近づけると丁度良い円形の穴が開きます。80cmくらいの間隔で2列の穴を開けます。
手で土に穴を掘ります。
有機配合肥料をひとつかみ入れて、周囲の土に混ぜ込みます。
たっぷりの水をかけて水かなくなるのを待ちます。
トマトの場合は、苗を園芸店から購入するのが楽でしょう。
実の大きさで大中小、色も赤黄橙など様々な種類がありますので、少しずついろいろな品種を楽しむのが家庭菜園の楽しみだと思います。
<苗を選ぶときのポイント>
・トマトは、果実を収穫する野菜ですから、苗を選ぶときには、苗の大小よりも芽先につぼみがあるものを選びましょう。
・子葉(ふたばのこと)がついているものを選びましょう。
・茎がまっすぐで太いものを選びましょう。
・葉と葉の節間が短いものを選びましょう。ひょろっと背の高いものを避けましょう。
植え付け前に苗のポッドにたっぷりと水をかけます。
こうすることで、根が刺激されて、根つきが良くなります。
種類ごとに植える場所を決めて分かりやすく並べます。
苗を植える穴に、ビニールのポッドをはずした苗を入れて、周囲の土を寄せ、苗がぐらつかないように固定します。
苗の外側に竹の支柱を挿して、上の部分は、ビニールのひもで結束します。
「わき芽かき」が重要
ある程度成長した苗であれば、葉の付け根から、わき芽と呼ばれる茎が伸びている場合があります。
このわき芽をそのままにしておくと主枝(中心になる茎)が伸びなくなってしまいますので、わき芽を根元から手で摘み取りましょう。
これを「わき芽かき」と呼びます。
今後、トマトの生育に合わせて、週1回程度の「わき芽かき」が必要になります。
苗を支柱に結束して倒れないようにする
トマトの苗は、自立しづらく、風で倒れやすいので、ひもで、支柱に固定します。
ひもの結び方は、20cmくらいのひもの中央付近を茎に1回巻きつけてから両端を支柱に結び付けます。
生長するにつれて、倒れないように追加で結束していきます。
あんどんで苗を保護
苗を植える季節は、気温が高くないことと、春先は風が強いこともあり、苗の周りに50cmほどの棒を3~4本立てて、
苗が飛び出ない高さの上を開けたビニール袋で囲んで、保護しましょう。これを「あんどん」と呼びます。
あんどんで、病気からトマトの苗を守る
「あんどん」のもうひとつの役割は、病気からトマトの苗を守ることです。
トマトは、アブラムシが媒介するウイルス病にかかることが多いので、
飛んでくるアブラムシの成虫から植えつけたばかりの弱い苗を守る役割としても、効果があります。
ビニールトンネルがあれば最高!
別の方法として、背の高いビニールトンネルを使い、全体を覆ってしまう方法を、昨年から導入しています。
トマトの実に、雨が当たると実が割れやすくなるので、ビニールハウスや背の高いビニールトンネルがあると最高です!
寒冷地では、保温効果もあり、生育の促進にもなります。
注意点として、上部に熱がこもらないようにするための穴を開けます。
気温の上昇とともに、穴の大きさを広げるなどして調節していきます。
日中は、苗が焼け付かないように前後の下部は、開けておきます。