畑のつくり方~家庭菜園1年目 「草原を畑にする」
これは、我が家を新築している1999年の5月の話です。
私たちは、結婚と同時に家を新築しました。
とはいっても、裕福だった訳ではありません。
この1年前に私が勤めていた銀行が経営破たんし、東京から北海道の十勝のとある会社に転職したのです。
恥ずかしい話、貯蓄がほとんどなくて、結婚&新築が決まってからは、節約に節約を重ねて何とか結婚資金くらいは捻出できたのですが、 家の方は、元銀行員の知識をフル活用して、ローンを組んだので、慎ましい最低限の仕様になってしまいました。
さて、お金がない中で家を新築しようとした訳は、私の別のサイトの「大工さんの技を盗め!
DIYはじめてのカーポート製作 」
に書いてありますので省略しますが、ここの土地が1区画100坪以上の広さがあり、坪単価6万円と、
一般的な市内の住宅地の6割くらいの価格だったことと、きれいな川が流れる田園地帯にあり、
自宅の裏には家が建たない場所だったことが魅力的でした。
さらに、自分の土地とは別に家庭菜園用地を自宅の裏に貸してくれるというおまけが付いていたのが、私の心をくすぐりました。
我が家の建築が進んでいる最中、週末にはいつもここに来て畑仕事をやっていました。
この辺りは、元小麦畑だったらしく、肥えた土らしいのですが、何年間もただの草原になっていました。
宅地を開発した業者が、家庭菜園用地部分の雑草を、表土と共にパワーショベルでそぎとって各人のスペースに木の杭が打たれました。
私たちは、自宅の裏を全て使わせてもらうことにしましたが、他の家の人たちは、細々とやっていました。
会社の先輩から、小さな耕運機を借りてきて、いよいよ畑作りです。
カチカチに固まった土は、小さな耕運機では歯が立ちません!
剣先スコップで土を掘り崩してから、耕運機で細かく砕くという作業が続きました。
5月だというのに、快晴でやたらと暑い日でしたので、汗だくでした。
耕運機の振動で腕がしびれて長時間できません。
土が固いので、耕運機がどんどん先に行かないように手前に引っ張りながらなので、すごい力を要します。
全ての場所を耕すのを諦め、通路部分はそのままに、1.2m幅を10列くらい耕しました。
妻と、市内に住む妻のお父さんも手伝ってくれました。
全てが新鮮な体験でしたので、大変でしたが、充実した気持ちでやっていました。
翌日、早速野菜の苗や種などを買って来て、植えました。
スイカとメロンの苗は、不織布で被い保温します。
この写真は、たまねぎです。
みんな元気に育ってね!