きのこのほだ木のつくり方
きのこのほだ木のつくり方(寒冷地バージョン)
1. 原木伐採
冬になる前に、栽培予定のきのこに適した木を伐採します。
5~30cmくらいの太さの木が最適です。
切った木は、そのまま春まで乾燥させておきます。
入手が困難な場合は、最寄の森林組合に相談してみてください。
※シイタケの菌は他の菌よりも弱いため、木の切り口から害菌が入り込む可能性が低い冬の間の寒い時期に乾燥させます。
2. 玉切り
春になったら、乾燥させた木をほだ木の長さに切ります。これを玉切りといいます。
玉切りは、30cm~100cm程度が一般的で、通常は、90cmにするといいでしょう。
原木の入手が難しい場合には、ホームセンターなどで、原木を販売している場合があります。我が家の近くのホーマック スーパーデポ店では、1本498円で販売していました。
メーカー等は、上の写真でご確認ください。
穴が開いている原木もありましたが、そちらは、
800円弱くらいでした。
穴あけドリルの刃が700円程度でしたので、3本以上買う場合は、自分で穴を開けた方が得です。
3. 植菌
玉切りしたら、植菌をします。植菌用の専用のドリルの刃が販売されています。そのドリルを使って、 玉切りした木に穴を開け種駒を木槌で打ち込みます。
植菌用の専用のドリルの刃は、ホームセンターで入手が可能です。
私が購入したときの価格は、700円弱でした。
黒い部分がストッパーになり、必要以上に深い穴があけられないようになっています。
電動ドリルに取り付けて作業をします。
尚、充電式の電動ドリルの場合、3~4本に穴を開けるとバッテリーがなくなってしまい作業効率が悪くなります。
たくさんのほだ木を作る場合には、コンセント式の電動ドリルをしようされることをおすすめします。
<植菌の方法>
90cmの長さのほだ木の場合の穴を開ける場所を下の図に表しました。
専用のドリルの刃を使うと、丁度良い穴の直径、深さになりますので、初心者は、ぜひ使ってください。
もしどうしてもない場合は、通常の木工用のドリルの刃で、直径8.5mm、深さ25mmの穴を開けてください。
<専門知識>
※木口の近くや節・傷の周囲に多く植菌する。
※ほだ木の直径(cm)の3~4倍以上の数の駒菌を植える。
きのこの種菌の駒を購入します。最近ではホームセンターで入手ができると思います。取り扱いがないなら、 インターネット上で通販ができます。
500個入りで1300円程度です。格安ですね!
作業しやすいように紙コップなどの容器に必要数を入れます。
これが種駒です。木にしっかりシイタケの菌が入っています。
木槌を使って種駒を打ち込んでいきます。
小さな子供でも出来ますので、親子で楽しんでやりましょう!
これが、ドリルで開けた穴です。
ここに、指で種駒を押し込みます。
これくらい指で押し込んだら、木槌で上から打ち込みます。
種駒はやわらかいので、とても簡単に打ち込むことが出来ます。
但し、普通に打ち込むだけでは、少し飛び出ています。
木槌の角を使って、さらに奥に打ち込みます。
このような感じで1mmくらいへこんでいるくらいが理想です。
これで、ほだ木が完成です!