世界のETF
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海外のETFも見てみよう

日本はもとより海外でも、様々な指数に連動したETFが活発に取引されています。株や債権だけではなく、 金や不動産などを対象にした商品もあるので、個人投資家の多様な運用ニーズに対応しているといえます。 そして日本でもこれらの多国籍ETFの一部を購入することができます。また商品の幅を広げるための環境整備も進んでいます。 ETFをお得に活用するために、リスクをしっかり見極めたうえで、積極的にETFを活用していきたいものです。
リスクを正しく理解しましょう

ETFの利点についてはこれまでの説明で大分おわかりいただけたかと思います。ただ、ETFが運用商品である以上、
やはりどうしてもリスクというものがつきものです。このリスクをできるだけ回避するために、
どのようなリスクがあるのか正確に把握しなければなりません。
ETFは主に株価指数に連動しますので、指数の動き方によっては元本を割り込んでしまう可能性もあります。また、
何らかの理由でETFの購入ニーズが急激に高まったり、もしくは売却が急増した場合には、需給関係の影響を受けて、
ETFの市場価格が一時的に株価指数から離れてしまう場合もあります。さらに、
投資家が極端に減少するようなことが起これば上場廃止となる可能性もまたあります。このような点は、
投資の前提ともいえるリスクとしてよく注意しておかなければなりません。
そのほか、銘柄企業の経営・財務状況や、ETFの設定状況によって分配額が減少する可能性も押さえておかなければなりません。
これらは通常のリスクとは異なりますが、注意しておいたほうが良い点です。
2010年には2兆ドル突破の可能性も
ETF取引は、海外でも急成長しています。実は日本以上に活発に取引されているのが海外のETF事情です。
図7は世界のETFの資産残高推移を表しています。これをみると06年の設定本数は732本。総資産残高は実に、
738億ドル(約68兆8560億円:1ドル=120円換算)と、過去5年間でおよそ5倍の規模へと急成長しています。現在の予想では、
2010年には現在の4倍に相当する2兆ドルを突破するともいわれています。その代表格ともいえるのが、
93年に世界初のETFとして登場したSPDR(スパイダー)で、資産規模は640億ドル(同7兆6800億円)にものぼります。
外国籍ETFの特徴は、さらにその商品性の多様さにあります。たとえば株や債権などの指数に連動する商品のほか、REIT
(不動産投資信託)指数に連動するもの、BRICsの国々の株価指数を対象にしたものもあります。もちろん、米国、欧州だけではなく、香港、
シンガポール、韓国といった、アジア圏の株式・債券市場を対象としたETFも登場しています。

ETFの多様性はしかしこれだけにとどまりません。金融商品だけではなく、最近では金・銀などの貴金属や、原油など、
商品価格と連動したETFも活発に取引されています。もはや価格と指数が存在するあらゆるものが、ETFの対象になろうとしているのです。
さらにアクティブ運用的な要素を取り入れたETFの設定も行われています。また、貴族の株価指数を活用しつつ、
高配当企業の投資比率を高めるなど、一定のルールを定めたうえで、指数の機能に特徴を持たせる例もみられます。
外国籍ETFは日本でも買えます
外国籍ETFの一部は、外国籍投資信託として日本でも購入することが可能です。
これら外国籍ETFの国内販売は03年8月から解禁されています。販売は国内の証券会社を通じて行われ、商品も順次拡大しています。
07年6月には、ETF分野の大手、バークレイズ・グローバル・インベスターズ・グループが「iシェアーズ」14本の販売届出を完了。
既存のものとあわせて、外国籍ETF40本の国内販売を実現しました。
さらにステート・ストリート・コーポレーションは、SPDRをはじめとする6本の外国籍ETFを、国内の証券会社を通じて販売しています。
| 日本で買える海外ETF 1 |
| SPDR |
| 連動指数;S&P500株価指数 |
| 上場市場:米国アメリカン証券取引所 |
| 通貨:米ドル/収益分配:原則毎四期ごと |
| 世界初のETFで有名な、SPDR。S&P500に連動しており、 その資産残高は文句なしで世界第一位です。日本では2003年11月から販売されています。 |
| 日本で買える海外ETF 2 |
| PAIF (汎アジア債権インデックスファンド) |
| 連動指数:iBoxx ABF パン・アジア指数 |
| 上場市場:香港証券取引所 |
| 通貨:米ドル/収益分配:原則半期ごと |
| アジア8つの国/地域の現地通貨建て国債および準国債に投資します。日本では、 2005年8月から販売が開始され、日本初の債権ETFとなりました。 |
| 日本で買える海外ETF 3 |
| ハンセンH株指数ETF |
| 運動指数:ハンセンH株指数 |
| 上場市場:香港証券取引所 |
| 通貨:香港ドル/収益分配:原則半年ごと |
| H株の指数に連動するETFです。H株は香港証券取引所に上場する中国企業株式です。 中国本土で登記された、重厚長大型の国有企業が中心です。日本では2004年3月から販売が開始されています。 |
| 日本で買える海外ETF 4 |
| iシェアーズMSCI EAFEインデックス・ファンド |
| 連動指数:MSCI EAFE指数 |
| 上場市場:ニューヨーク証券取引所 |
| 通貨:米ドル/収益分配:原則年1回 |
| 欧州、オーストラリアや日本を含む語句等アジア先進国(21カ国)に投資します。 対象国の株式時価総額の約85パーセントをカバーしており、日本では2005年8月から販売が開始されています。 |
ETFは日本でも商品拡大の動き

外国籍ETFは、通常の株式と同様、証券会社に外国証券取引口座を持っていれば、購入することが可能です。また立会時間中、
外国株式と同じようにいつでも売買することができます。配当や運用に関する仕組みは、為替リスクが発生することを除けば、
国内ETFと同じです。
大阪証券取引所は、07年3月から、ETFの上場制度見直しを図りました。それにより、
中国やインドなどの外国株価指数に連動するETFや、金価格や金利に連動するETFなども上場されるようになりました。
さらに東京証券取引所でも現在、上場制度の見直しを進めています。近い将来、
日本でもETFの商品が急速に拡大することになるのではないでしょうか。
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